口コミサイトの掲載情報への削除依頼とか

食べログ

ユーザ投稿型のサイトを運営してきた身としてはずっと気になってた件、ようやく決着を見せたようなのでメモエントリー。

そもそもは、2012年の出来事が発端。

上記の男性は2012年2月、自ら食べログに経営する飲食店の情報を掲載した。ところがそこに「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」といった批判的なクチコミを書き込まれてしまった。直後に店を訪れる客は激減、男性は食べログが原因と考え、店情報そのものを含めて投稿を削除するようカカクコムに求めたが、同社が拒否したため、今回の訴訟に至った。男性は店舗情報の削除、および損害賠償220万円の支払いを求めている。

食べログ「まずい」クチコミに店激怒 「客減った!弁償しろ」裁判はどうなる

クチコミ情報への削除依頼やトラブルの扱いについては、以前自分も弁護士さんなどに確認したことが有りますが、「その情報が虚偽もしくは違法」でない限りサイト運営者に削除義務は認められにくいと言われてます。

また、その情報が虚偽もしくは違法と確定してもいないのに、サイト運営者が一方的に削除した場合、今度は投稿者や利用者との間でトラブルに発展する可能性もあると。

なので、掲載対象から削除要請があってもそう簡単には削除できません。

そして、2016年6月に確定となった今回の判決はこちら。

飲食店の検索サイト「食べログ」の口コミで損害を受けたとして、北海道で飲食店を経営する会社が、サイトに出ている店の情報を削除するよう求めた裁判で、最高裁判所は店側の上告を退ける決定を出し、情報の削除を認めない判決が確定しました。

「食べログ」情報 削除認めない判決確定 | NHKニュース

これまでの

1審の札幌地方裁判所は「店側の要求を認めれば、サイトの利用者が得られる情報が恣意(しい)的に制限されることになり、到底認められない」として、訴えを退けました。
店側は控訴しましたが、2審の札幌高等裁判所も「飲食店を経営する以上、社会的に妥当な『口コミ』であれば損失があっても受け入れるべきだ」として退けました。

が認められた形なんですね。

「店舗側の要求による口コミ情報の恣意的制限は認められない」というこの判例、改めて今後色々な所で指標になりそうです。

口コミ削除、店側の敗訴確定=「食べログ」への請求認めず―最高裁(時事通信) – Yahoo!ニュース


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