Maker Carnival Shanghai 2019 で出展してきたよ(娘が)

桃(Momoka)が作った人工知能ゴミ箱ロボット(AI Trash Can)を引っさげて、父娘二人で上海に行ってきました!

Maker Carnival Shanghai 2019

メーカーカーニバルは、DFRobot社が主催する上海のメイカーイベント。2012年に始まって、今年で第8回だそうです。

创客嘉年华

このイベントを主催するDFRobot社は上海のハードウエア・ソリューションプロバイダーで、その製品群は、 DFRobot – スイッチサイエンス でも扱われています。

Kickstarter で注目されたAIカメラ『HUSKYLENS』もDFRobotのプロダクト。欲しい!

そんなMaker Carnivalに、@jishiha さんがScratchの独自拡張機能『ML2Scratch』をブース出展するということで、そのML2Scratchを活用した机器人(ロボット)を作った桃も出展させてもらえることとなりました。

いざ上海へ!

Maker Carnival 2019の開催期間は、10月18,19,20日の3日間。僕らは前日の17日(木)に桃が下校したその足で那覇空港経由で上海に向かいました。那覇から上海までは約2時間。東京に行くより少し近く、あっという間に着く感じです。

今回は吉祥航空で。

浦東国際空港から会場近くのホテルまでタクシーで約45分。到着した頃には既に22時近かったので、おとなしくファミマでお菓子とビールをゲットしてエネルギーチャージして就寝しました。

Maker Carnival 展示の様子

翌日はホテルで朝食をとって、徒歩で会場の「江湾体育場」へ。現地につくと、そこは超広いグラウンド!屋外で芝生な会場でした。

とにかく広いし、太陽は眩しいし、空も澄み渡ってます。これ、雨天だったら一体どうなるんだろうといらぬ心配をしてしまうほど潔い感じです。

初日は午後からの開場なので、午前中は設営タイムです。会場の中心あたりに海外出展者向けのブースがあつまっていて、その一角にML2Scratch勢のテーブルが用意されていました。

桃の作品はノートPCとレゴEV3と工作筐体を合体させた構成。プチプチに包んで、機内持ち込みのスーツケースに収納して持ってきました。

WROの金沢大会や神戸大会に参加した時にも感じましたが、ハードウェアの展示作品は、その制作段階である程度の輸送方法まで考慮位入れておいたほうが良さそうです。

そして昼過ぎから開場!一般の来場者さんの入場が始まりました。

来場者は、もちろんほぼ中国人。桃とは、「中国語の人には自分が応対するから、英語の人は桃の担当ね!」という感じで、二人で作品の説明をしました。

どちらかといえば、かなり人見知りというか寡黙というか、あまり積極的に会話ができるタイプではない桃ですが、拙い英語で現地の人に自分が作った作品の説明を頑張ってました。(自分の中国語も20年分ほどブランクが…)

桃の隣のテーブルでは @jishiha さんがML2Scratchを展示。

そして、もう一方のテーブルで展示されるのはなんと前骨格ロボットさん!!

実はちょうど1年前、子どもたちと一緒に見学に行ったMakerFaire台北で前骨格さんを生で目撃して、「いろんなモノづくりがあるんだね〜」と話しながら

「来年は出展者で来れるといいね!」と言ってみると、「わかった!」ということですが…😅

MakerFaire Taipei 2018 に行ってきた!

と、言ってたのがこんなにも早く実現するとは!本当にありがたい限りです。

また、今回のイベントでは主催者さんが海外出展ブースにボランティアスタッフを手配してくれていて、中国語での説明サポートまでしてくれたので、僕らも休憩を取りやすく、他の展示をゆっくり観る時間もとれて、とても助かり&楽しめました。

こんな展示もありました

むちゃくちゃスムーズに動く多脚ロボット。

コンデンサー盆栽。これを見ると、要らなくなった基盤や電子パーツも大切に愛でたくなります。インスタの写真たちも一見の価値ありです。桃も作らせてもらいました。

ミニチュアレンガとボンドで建築。これもじっくりやってみたい。

「おっと、AIゴミ箱に競合出現!?」こちらは、音声→マイク→文字列→分類→フタ制御という仕組みとのこと。見た目はこっちのほうがゴミ箱っぽいですねー。メモメモ。

自作電動スケボー。

ロボットバトル。金属感とスピード感が凄いです。

こちらは、速すぎてうまく撮れてませんが、ドローンレース(の練習?)の様子。初めて見ましたが、よくこんなの制御できるなと感動しました。これだけ広い会場ならではですね。

格闘競技専用ロボット『GANKER EX』のロボットバトル。帰って検索してみたら、このロボットは身体に圧力センサーを搭載していて、受けたダメージは細かいレベルで自動でスコアリングされるんだとか。凄い。

そして、こちらはDFRobot社のブース。いろんな製品が展示されていて、STEM教材のBOSONには子供も釘付け。

他にも、広いグラウンドに所狭しと様々な展示があって子どもたちが釘付けになって楽しんでました。その様子は Togatterのまとめがわかりやすいのでどうぞ。

MakerCarnival上海 2019まとめ – Togetter

上海の様子

今回数十年ぶりに上海を訪れて感じたのは、まず街がきれい。大昔の話をするのもなんだけど、自分が北京にいた90年代末頃は街中あちこちにゴミが捨てられてて、建物も交通も人々もかなり混沌としてたけど、今はかなり整然とした感じ。空気が汚れてるという感じもほとんどありませんでした。

それから、飲食店ではQRコードでの注文&決済が浸透していました。注文内容もアプリで見られるし、財布の中の現金残高も気にしなくていいので純粋にとても便利(そう)でした。(そう)と書いたのは、自分のWeChatアカウントでは決済設定ができずに実際は現金で決済したからです…^^;

まとめ

というわけで、初めてのMakerイベント出展、しかも海外、かつ、おそらく唯一(?)の小学生出展者でしたが、主催者の方々の細やかなサポートのおかげもあって、父娘で楽しむことができました。

特に、今回展示した人工知能ゴミ箱は、Scratchや人工知能というSTEM色の強い要素を含んでいたことや、最近上海でも新しいごみの分別制度が始まったということ(看!创客是如何玩转“垃圾分类”的? – 创客嘉年华)、そしてこれが小学生の作品ということもあってか、来場者の方々から「very nice!」「有意思」「很棒!」といった反応をたくさんもらいました。その一方で「ゴミの種類だけ学習させないといけないのか」とか「一度に何種類も認識できないのか?」という貴重な指摘も。

いずれにしても、目の前にいる人に直接自分の作品を紹介して感想や評価をもらうのは、作品を作るのと同じぐらい(もしくはそれ以上)刺激的で有意義だってことを改めて実感しました。

上海は、台北や深セン、香港やバンコクと並んで日本(特に沖縄)からアクセスしやすいのに加え、いろんな最先端が見られるし、食べ物は美味しいし、今回は滞在時間がとても短かったので、また機会を作って(中国語も勉強し直して)ぜひイベント出展に訪れたいなと思いました。

それと、滞在予定を急遽切り上げて帰国し、参加した「全国小中学生プログラミング大会」の審査会では、人工知能ゴミ箱のオリジナル版が応募351作品の中から入選10作品に選ばれました。

小学生が作った「未来のゴミ箱」は自律走行&機械学習でゴミ分別 IoTセンサーで外の環境を検知!JJPC 全国小中学生プログラミング大会レポート|ロボスタ

主催のDFRobotの皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、そして一緒に火鍋の卓を囲んだ皆さん、楽しい時間をどうもありがとうございました!😊😊


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