中古車検索サイトで見つけた本土在庫の車を購入してフェリーで沖縄へ車両輸送してみた

2017年に中古(走行2.5万キロ)で購入してから活躍してくれていた我が家のセカンドカー「ホンダ バモス(ABA-HM1)」が、だいぶくたびれて故障が頻発するようになったので車を買い替えることにしました。

今回の買い替えの流れ

  1. 車探し
  2. 購入手続き
  3. 輸送手続き
  4. 任意保険切替手続き
  5. バモス廃車
  6. 車両受取
  7. 輸送

車探し

軽自動車のバモスからの乗り換えで、使用目的は主に日常の荷物運びや買い物です。基本的にホンダ好きなので、N-VANやN-ONE、N-WGNやN−BOXなどで検討して、今度は「N-BOX」に乗ってみることにしました。

特に新車に乗りたい!という考えもないので、車探しには中古車検索サイトの「カーセンサー」や「Honda認定中古車検索サイト U-Select Web」を使いました。沖縄に在庫されている中古車から探すとなると、どうしても限られてしまうので、関東〜西日本のHonda認定中古車ディーラーの在庫車から選びました。

そこで見つけたのがこの車両です。

広島市内にあるホンダ店舗の在庫です。初年度登録2019年11月の走行2.9万キロ、車検26年11月まで(約1年10ヶ月残)のN-BOX G・EX ターボ Honda SENSING。年式的には少し経ってるけど、走行も浅いし日常の足としては問題なし。ドラレコやETC、フルセグのほか、奥様には必須のバックカメラも装備されていました。ちなみに、サイトに掲載されていた支払総額は126.8万円。中古価格的にも相場かな?

で、この車の気に入ったポイントが車両品質評価。

N-BOXは人気車種なので中古の流通台数も多く、中古車検索サイトで価格や走行距離をぐぐっと絞ってもそれなりに条件に合致する車両は多いです。ですが、車両品質評価となると、たいてい傷や汚れ、補修跡やへこみなどがどこかしらにある感じ。そんな中で見つけたこの内外装評価5の1台。唯一フロントガラスに「A1」とあったのですが、後日のZoom商談で本当に小さな傷だとわかりました。これ以外に目立つ傷や汚れはほぼ無く、前のオーナーさんが丁寧に乗られていたんだろうなぁと想像してこの車に決めました。

購入手続き

1月16日、U-Select Webのページにある問い合わせフォームから在庫と見積もりを問い合わせてみました。すぐに、担当の方から見積もりと車両状態証明書が添付されたメールが届きました。

今回の購入手続きでは、見積もりに以下の項目を含めてもらいました。

  • ETCセットアップ
  • 希望ナンバー
  • ホッと保証プラス4年
  • 車庫証明不要
  • 店頭受取(広島から沖縄への陸送は自分で手配)

翌1月17日、オンラインミーティングのツール「ZOOM」で車両の状態確認をさせてもらい、外装や内装に目立った傷や汚れが実際にないことや、(あくまでスタッフさんの感覚による)気になる匂いも特になさそうということを確認させてもらいました。

1月18日、オンラインで電子契約書に署名。

1月23日、必要書類が届き、押印や住民票などとあわせて返送。

1月29日、購入代金を銀行振込。

2月6〜8日頃には、ナンバー(沖縄)と車検証も用意できそうな見通しとのこと。

輸送手続き

今まで中古で購入したS2000もフリードも内地の在庫車両だったので購入時に沖縄までの輸送(費用=約11万円)も店舗に依頼していたのですが、今回は自分で輸送を手配してみることにしました。

ネットで検索してみると、個人でも利用できそうなフェリーによる車両輸送サービスはいくつか有り、その中から「マリンカーゴ沖縄」さんの車両輸送サービスを選んでみました。

日本全国各地の港から沖縄に車を運んでくれるようで、広島近辺の港だと福岡(香椎浜埠頭)~沖縄那覇便が軽自動車で税込み52,000円とお手頃価格でした。ホンダの担当者さんにおおよその納車予定日と車台番号(フェリーの予約に必要)を確認して、2月10日の便を予約しました。広島の店頭で車を受け取ったら、福岡の港まで自走の予定です。

そして、フェリーの予定も決まったので航空券(沖縄〜福岡往復約2万円弱)も手配しました。

任意保険切替手続き

任意保険の車両入替手続をオンラインで完了(バモスからN-BOXへ)しておきました。料率クラスはN-BOXの方が低め(=保険料が安い)でした。

バモス廃車

N-BOXの引き渡しの日程も確定したので、いよいよバモスの廃車手続きです。近頃は故障がちでがっくりすることも多かったのですが、いよいよ解体屋さん行きとなると(まだ動くんだけどな・・・)と思ってしまったり。でも、誰かがパーツを有効利用してくれるはず!と自身に言い聞かせて廃車しました。

前回ステップワゴンの廃車の際は自動車整備工場にお願いしましたが、今回は近場にある解体屋に自分で持ち込んでみることにしました。

今回お願いしたのは、北谷町の「(有)宮城解体」さん。自動車の解体や中古部品、中古タイヤの販売をされています。

https://www.miyagikaitai.jp

事前に電話して廃車の手続きについて確認すると、「車を持ってきてくれれば車検証に記載のある車両重量をもとに重さで買い取ります」というお話でした。車両重量から買取価格が約11,000円。それと、ナンバーの抹消手続きも3,000円で代行してくれるとのことだったので、そちらもあわせてお願いすることにしました。

それと、宮城解体さんの敷地内にはたくさんの解体車両が整然と積み上げられていました。もし自分の車と同型の車がここにあれば、パーツ交換がリーズナブルにできるかも。「在庫している解体車両の問い合わせは電話でもOK」とのことなので、ぜひ利用してみたいと思いました。

車両受取

いよいよ、車を受け取りに出向きます。まずは、那覇空港から福岡空港へ。LCCのPeachなら片道1万円以下です。博多から広島へは新幹線で向かいました(居酒屋新幹線風に駅弁と日本酒を楽しみたかったのですがこの後運転があるので我慢)。広島駅に着くと、店舗の営業さんが迎えに来てくれていたので、スムーズに店舗に到着。駐車スペースにピカピカに整えられたN-BOXがちょこんと鎮座していました。

車両の受取の手続きを終えたら、さっそくN-BOXを運転して一旦福山へ。今回はせっかくの広島行きの機会なので、同時に実家の見守りカメラやセンサーデバイス等の設置&検証も着手することにしたためです。

輸送

そして、フェリー輸送を予約した2月10日。

博多港には午前11時半までに到着して手続きする必要があります。出発地点の福山からは、山陽自動車道をひたすら西へ向かうルートになります。ほとんど高速道路のみなので迷うことはないのですが、距離は400キロ弱あり、Google Mapsの経路探索でも5時間近い予想時間です。おまけに当日は一部降雪の可能性もあるとか。というわけで、まだ夜も明けぬ早朝4時に出発しました。

結論から言うと、400キロはなかなか遠かった!出発直後は夜道だし、時々雪がぱらつくし、路面も凍結してそうに見えるし、ひたすら真っすぐだし、軽自動車だからか?なかなか疲れました。車をフェリーの乗せる港を博多港にしておいてよかった、間違っても、鹿児島まで行ってフェリーに乗ろうとか判断しなくてよかったと本当に思いました。

人生初、壇ノ浦PA。歴史でさんざん習ったあの場所が目の前に!このどこかにまだ剣は沈んでいるのかなと想像しながらしばし眺めました。

そして無事、博多港の香椎浜ふ頭に到着。日通の事務所で手続きをして、車をヤードの指定された場所に置きました。あとはフェリーにおまかせです。

輸送の様子

フェリーの位置は「MarineTRAFFIC」というアプリで確認することができました。位置と時間から見て、運んでくれるフェリーは去年尾道で進水・就航した琉球海運の「かりゆし2」のようです。現在地を時々チェックしてみると、このフェリーは博多を出た後、鹿児島に寄ってから那覇に向かうことがわかりました。

そして、那覇港到着予定の2月12日。

到着前日にマリンカーゴさんから「車両輸送到着スケジュールのご案内」のメールをいただいていたので、当日は受取場所として指定された那覇新港のふ頭船客待合所内の事務所へ向かいました。

ヤードに車両が到着していることを確認してもらって、いざ、ヤードへ!

無事、N-BOXがちょこんと待機してました!長旅、お疲れさん〜🎉

というわけで、無事本土から沖縄本島への車両輸送が完了しました。

今回お世話になった、広島のホンダ中古車ディーラーさん、マリンカーゴさん、宮城解体さん、いずれも対応がとても丁寧でわかりやすかったので、個人の手配でも特に不安もなく手続きを進めることができました。

費用的にはそこまで大きく節約できるというわけではないのですが、諸々の手続きをあえて自分で手配してみると、知らなかった仕組みや流れが理解できて面白いですね。

以上、本土在庫の中古車を沖縄本島へフェリーで送ってみた記録でした。


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