Lego mindstorms EV3を使ったロボット大会のWRO(World Robot Olympiad)。今年はお友達とチームを組んで、はじめてオープンカテゴリーに参加しました。
WRO Japan2018公式サイト-小中高校生のロボットコンテスト
2015年の沖縄地区予選から何度かWROの大会に参加してきたうちの娘たちですが、最近はレギュラーカテゴリーの競技にあまり興味を示さなくなってきてました。とはいえ、EV3やレゴは楽しいし、今後もなにか触り続けるきっかけが欲しいなと思っていたところ、同じWROのオープンカテゴリーがSDGsをテーマにしていて面白そうだったので誘ってみたら、「友だちと一緒に参加する!」ということになりました。
レギュラーカテゴリーではルールや制限の範囲内でロボットを組み立ててタイムや精度を競う一方で、オープンカテゴリーは色んな意味でかなり自由な競技です。定められた制限事項も少なく、あえて極端に言うと「テーマに即した内容で、自分たちで自由に考えて研究・提案をして発表してね(EV3を使ってれば何でもOKだよ!)」という感じでした。
発表されたテーマ以外はほぼ0から自分たちでプロジェクトの内容を考えることになるので、レギュラーカテゴリーとは全く違った取り組みを進めることになります。
今年のオープンカテゴリーのテーマは「食糧問題」でした。5月に参加を決めてから、まずはチームで発表内容を相談し、メンバーそれぞれ図書館などで調べたことを持ち寄って発表内容をまとめていきました。クラブや習い事も忙しいので、週に一度、放課後に学校の近所のマクドナルドに集まって。
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それから、展示物の構成を決めて、ネットやYoutubeで公開されたレゴ作品の事例を参考にしながら、レゴでパーツを組み立てていきました。
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今年のオープンカテゴリーのエントリー締切は8月3日。この日までに、作品一式とプレゼン動画を仕上げて、事前審査に応募します。事前審査を通過できれば、決勝大会に進出できるという流れです。夏休みに入る直前の7月の後半は家族ぐるみでお泊りで追い込み作業を進めました。(写真は作業後の様子)
そんなこんなで…なんとか、作品完成!
タイトルは「砂漠の暮らしを豊かにする4つのロボット」。食糧問題を解決するためのアイディアとして、海水の淡水化や水耕栽培、陸上養殖や自動配送などを考えたそうです。
そして、ビデオとプレゼン資料を送付し、待つこと一週間。
事前審査を見事クリア!!金沢で開催される決勝大会に参加できることになりました!
沖縄から金沢(小松空港)にはJTAが1日1便。前日土曜日入りのチケットを手配して、レゴを含めた展示物一式は、ある程度組み立てたものを慎重に梱包し、全て機内持ち込みで飛行機に載せました。
小松空港までは2時間ちょっと。
到着してすぐに、空港からレンタカー(トヨタのビッツに荷物と5名でぎっしり!)で会場へ向かいました。
会場に着いて、残された大会前日の組み立てタイムは約1時間!
他のチームの展示物が気になるはずなのに、自分たちで声をかけながら展示物を組み立てていきます。エラい。
それから、夕飯を食べて宿に戻って、23時近くまでプレゼンの練習を繰り返しました。覚えていないセリフはできる限り頭に刷り込んで刷り込んで、立ち位置やフォーメーションを何度も確認しながら…
翌日朝は、旅人に混ざって宿で朝食。なんとなく頼もしく見える3人の背中。
そして、大会スタート!緊張と元気がみなぎってます。
最初に、大会のスタッフの方が様子を見に来て話しかけてくれたのが、緊張をほぐすとても良いきっかけになりました。
その後も、自分たちの審査の順番が来るまで何度か練習して、見に来てくれた方々への説明もだいぶ慣れてきたようでした。
練習のかいあって、実際に審査員を前にしたプレゼンもだいぶスムーズにできました。時折、質疑応答でかなり厳しいものもあったけど、それでも一生懸命答えようと頑張っている様子がとても感動的でした!
そして結果は…
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残念ながら入賞には至らず、世界大会行きはGetできませんでしたが、
参加賞のメダルは貴重な金沢仕様。
その後は、美術館に行ったり…
北陸の美味しい海産物も頂きました!
という感じで、子供たちは初めての金沢で沢山の経験をすることができました。
WROのオープンカテゴリーは、プログラミングやロボット組み立ての技術だけを競うのではなく、現実の課題を解決するために子供たちが独自のアイディアを元にものづくりをしてプレゼンする、とてもユニークな競技です。
今回娘たちのチームは優勝できず表彰式直後はかなり落ち込んでいたので、来年はもうないかな?と思っていましたが、帰宅後に「今回のWROで一番楽しかったことは何?」と聞いてみると、娘ふたりとも「プレゼンが上手くできた時が凄く楽しかった」という返事。普段はあまり人前で発表するのは得意じゃない娘たちからこんなセリフが出たのには本当にびっくりしました。何度も練習すればプレゼンもキマって楽しいということを経験から実感できたようです。
加えて、次女は審査員に「やり残したことが有るとしたらなに?」と聞かれたことがずっと頭に引っかかっていたようで、「来年もう一度参加する!」とか、長女は「次回は学校の制服じゃなく自分たちの衣装を作って参加する!」とも。どうなることか。
そして、個人的には金沢駅ビルの金沢地酒蔵にあった日本酒自動販売機に超感動していたら、娘たちが「これ夏休みの自由研究で作ったやつと同じだから作れるよ!」と言ってくれたのもとても嬉しかったです…😆
というわけで、初めて参加したWROオープンカテゴリー、子供たちの個性とチームワークを存分に活かした取り組みができるとても面白い競技でした!ぜひ!
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